もう3年ほど前になりますが、2万円くらいで買ったULTRASONEのHFI-780というヘッドホン。
SU-DH1にハマっていた頃、ゾネホンに搭載されているS-LOGICとドルビーヘッドホンの相性が良いと聞き即座にゲーム用途として購入するも、残念な結果に終わりました。

S-LOGICは2.0chでも前方定位が得られ頭内定位が解消できると謳われています。しかし僕の場合はそんなことはなく、ごく普通のドンシャリヘッドホンのような音しか聴こえません。特徴として挙げればヘッドホンにしてはローエンドが低い(ウーファーのような音が出る)という点くらいで、音場も狭く、3Dシューティングで優位に立つにはほど遠いものを感じます。仮想5.1chを通さず2.0chで使おうにも中音域がまるっきり抜けているので、最近はやりのカジュアル系FPSのような足音の小さいゲームで役に立つかは怪しいところ。側圧は強く長時間装着していられるかといわれれば厳しくもあり、時間とともに頭頂部も痛くなる。打ち込み系のリスニングにはかなり合うと思われますが、ゲームに合わないことだけは断言できます。

このヘッドホン、仮想サラウンドに合うというレビューも見たことがあるのですが、恐らくS-LOGICの個人差によるものであり、その差は実際に聴いてみないと分からないのではないかと思われます。S-LOGICという機構自体が人間の耳介の反響を利用して音場を形成するようなものなので、人によっては聴こえ方が180度変わる可能性もあるわけです。2ch音源のリスニング用途に使うにもそれ以外の用途にしても、ここまで人を選ぶヘッドホンは珍しい。僕は試聴せずに買いましたが完全に失敗でした。装着感の悪さも相まって僕の中では最悪の評価ですが、ローエンドの音が重視されるという稀な用途に限って使うことがあり、その点でなんとか使い分けができているという次第です。

ヘッドホンは耳の近くで微量な音をチリチリ鳴らすだけのものですから、ある程度の評価の差異は仕方がないのは理解してたつもりでした。しかしここまで変わってくるとなると、当時2万3千円でこれを購入した身としては納得のいく結果ではないのも確かです。勉強代としては少し高いですが、試聴の必要性を痛いほど教えてくれた製品でした。