2012年 10月 の記事

FOSTEX HP-A3


下の黒いのがHP-A3、上に乗っているのはAT-MA2(マイクアンプ)。どちらも小さいです。

フォスター電機のブランドであるフォステクス製のHPA付きDAP。音圧が増し、低音の厚みが出るため系統の似たHD650とは相性が良い。これ以前にクソアンプ(失礼)で有名な某なんとか20を使っていたのはいまや懐かしい過去ですが、そのアンプではどうもインピーダンスの高いヘッドホンを上手く鳴らすことができなかったので、とりあえずこのDAC一発で聴いてみると予想をはるかに超える音を得ることができました。しかしながらUSB経由で音をとると低音が飽和して全体のバランスが崩れてしまうものの、光デジタルケーブルでSPDIF入力に切り替えるとレンジが広くなって改善される。どちらもデジタル信号であることに違いは無いはずなのですが、何度聞き比べても音が違う。この差は何なのだろうか。電源供給にUSBを使っていることによるなんやかんやの差なのかもしれませんが、USB出力を通したコレにHD650を繋ぐと低音が多すぎてリスニング用途には耐えないため、SPDIFしか選択肢がない。デジタルケーブル同士で大きな差を見せられると値の張るデジタルケーブルなんかも欲しくなってしまうが、また新たなスパイラルに陥いるのが目に見えるようなのでここは我慢しよう。

僕の固体はギャングエラーが少し出ているのでライン側のレベルを上げすぎるとバランス崩れます。というか今まで買ってきたヘッドホンアンプやDACは全てギャングエラーが出ていまして、これはもう何かの宿命なのやもしれませんが、100%出ない固体が欲しいならデジタルボリュームの製品を買うしかないということで半ば諦めています。とはいってもPCオーディオだと対処法はいくらでもありますから、あまり気にするところではないのかもしれませんが。

欠点を差し引いてもHP-A3は長い間楽しませてくれており、中々良い買い物をしたと思っています。

ULTRASONE HFI-780

もう3年ほど前になりますが、2万円くらいで買ったULTRASONEのHFI-780というヘッドホン。
SU-DH1にハマっていた頃、ゾネホンに搭載されているS-LOGICとドルビーヘッドホンの相性が良いと聞き即座にゲーム用途として購入するも、残念な結果に終わりました。

S-LOGICは2.0chでも前方定位が得られ頭内定位が解消できると謳われています。しかし僕の場合はそんなことはなく、ごく普通のドンシャリヘッドホンのような音しか聴こえません。特徴として挙げればヘッドホンにしてはローエンドが低い(ウーファーのような音が出る)という点くらいで、音場も狭く、3Dシューティングで優位に立つにはほど遠いものを感じます。仮想5.1chを通さず2.0chで使おうにも中音域がまるっきり抜けているので、最近はやりのカジュアル系FPSのような足音の小さいゲームで役に立つかは怪しいところ。側圧は強く長時間装着していられるかといわれれば厳しくもあり、時間とともに頭頂部も痛くなる。打ち込み系のリスニングにはかなり合うと思われますが、ゲームに合わないことだけは断言できます。

このヘッドホン、仮想サラウンドに合うというレビューも見たことがあるのですが、恐らくS-LOGICの個人差によるものであり、その差は実際に聴いてみないと分からないのではないかと思われます。S-LOGICという機構自体が人間の耳介の反響を利用して音場を形成するようなものなので、人によっては聴こえ方が180度変わる可能性もあるわけです。2ch音源のリスニング用途に使うにもそれ以外の用途にしても、ここまで人を選ぶヘッドホンは珍しい。僕は試聴せずに買いましたが完全に失敗でした。装着感の悪さも相まって僕の中では最悪の評価ですが、ローエンドの音が重視されるという稀な用途に限って使うことがあり、その点でなんとか使い分けができているという次第です。

ヘッドホンは耳の近くで微量な音をチリチリ鳴らすだけのものですから、ある程度の評価の差異は仕方がないのは理解してたつもりでした。しかしここまで変わってくるとなると、当時2万3千円でこれを購入した身としては納得のいく結果ではないのも確かです。勉強代としては少し高いですが、試聴の必要性を痛いほど教えてくれた製品でした。

Skypeマルウェア

今日パソコンを立ち上げてみると、3年も会っていない友人からskypeメッセージが来た。

[15:00:58] ****: ちょっとこれはあなたの新しいプロフィールの写真ですか? http://goo.gl/*****?img=(自分のskypeユーザ名)

どう見ても怪しい文章と誘導URLであったため、「skype マルウェア」で検索してみたのだが、どうやら感染した場合にコンタクトへこのようなマルウェアダウンロードURL付きのメッセージが送信されるウィルスが流行っているらしい。
「ちょっとこれはあなたの新しいプロフィールの写真ですか?」の部分は「lol is this your new profile pic?」であることもあるのだとか。恐らく元々は日本以外で作られたウィルスなのだろう。
URL先からダウンロード後にexeファイルを踏まない限りは感染しないと思われるが、ここまで怪しいURLは踏まずにおくのが一番だろう。
詳しい挙動や対策などは以下のサイトが参考になるはずだ。

最近流行ってるSkypeウィルスを綺麗さっぱり消すバッチファイル
http://kuku.neko2.net/?num=2793

CM690 II Plus NVIDIA edition rev2

NV-692P-KWN5-JP

今年の4月に買いました。前のケースよりも穴が少ないためか静かでエアフローも確保できています。吸気は前面1、底面1、排気は背面1、天面2の合計5つに加え小型のシロッコファンをひとつ追加。前面パネルのLEDは正直鬱陶しい。やや刺激の強いこのデザインは1ヶ月ほどで飽きてしまいましたが、造りはしっかりしているので長く使えそうです。


Nvidiaエディションと銘打たれたこのケースですが、相変わらず某グラボが鎮座。
パネル裏には余裕があり、ケーブルがあまり太くなければ裏配線も普通にできるのではないかと思います。


室温28℃のアイドル状態で計測。

Sennheiser HD650

HD650を購入してから1年半が経つということで感想を書いてみることにした。上流環境はFOSTEXのHP-A3をSPDIFで使用している。


製品スペックや特徴の箇条書きやおっさんの顔で埋め尽くされたHD595の箱とは異なり、外箱にはこの”Reference Class”と書かれたシールのみが貼られている。


至ってシンプルで標準的なヘッドホンといった外観。

HD650には、私がヘッドホンを毎日使う上で欲していた要素が全て揃っていた。聴き疲れしない音、ほどよく広がり狭さを一切感じさせない音場表現、ハウジングの低い位置で構え、頭を包むかのような低音、刺さらず余裕を持った上質な高音、ボーカル表現を高いレベルで表現する中音域、ジャンルを選ばずそれなりに楽しませてくれるという音作りにおける水準の高さ。これらが全てHD650には揃っており、これ一つあればヘッドホンとして必要な役割は全てこなしてくれるのではないかとすら思わせる。音場表現としては、それぞれの音が360度、全て異なる位置から自分に向かって放たれているという印象に近い。カバーできる楽曲の範囲としては、数あるヘッドホンの中でもこれ以上のものは中々無いだろう。

長所を羅列しても一見すると面白みの無い音であるように感じるかもしれないが、逆に一定のジャンルに強い、いわば癖のあるヘッドホンというのはしつこさを感じるため飽きやすくもある。その点を考えると、HD650は長く使えるような工夫が随所に組み込まれているのかもしれない。音楽を聴く人間への配慮を徹底したこの音質設計は、耳に装着して音を鳴らすヘッドホンという形態の機器にとって最も忘れてはならない要素ではないだろうか。各所のレビューでこのHD650の評価が総じて高いのは、一発屋的な魅力ではなく、長い目で見た際に浮き上がるこのヘッドホンの魅力を、多くの人が感じているからなのだろう。

HD650の主な用途は楽曲再生にとどまらず、映画やゲームにも適していると言える。音場が広く、音としても刺激の強いものではないため長時間音を流し続けられ、物理的な意味でも耳を覆う大きなイヤーパッドの存在がヘッドホン特有の異物感を払拭している。定位も中々良好で、シビアで競合性の高い3Dゲームでも実用可能であると思われる。余談だが、FPSのプロゲーマー界で伝説的な存在であったHeatoN氏は、自身がデバイスメーカーの広告塔となったことで大人の事情が絡むようになるまではHD650の前代機であるHD600を愛用し、その性能を絶賛していた。

いわゆるスピード感や音の近さ(狭い音場)、またモニター的な原音忠実性に関して実用性を求めるような人にHD650をオススメすることはできないだろう。しかし長時間のリスニングヘッドホンとして必要なものを全て揃えたこのヘッドホンの存在は、必ずしも多くの人々の要望を満たしてくれるはずだ。購入から1年半経った現在も未だ楽しませてくれており、その汎用性はSennheiserのリファレンス、標準クラスという名に偽りのない完成度である。

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